少しだけ優しく
こんにちは、Otamaです。
最近、次女に話しかけるとき、彼女の意に沿わないことを言ったりするといつもの倍のふてぶてしい態度と愛想のない返事が返ってきます。
夕べ、夫が次女に
「次女ちゃん、明日お父さん早く仕事終わるから、アイスクリーム買いに行こっか?」
と誘ったのですが
「嫌。」
と顔も見ずに即答されていました。
夫は「サーティワンやで?シャトレーゼでもいいよ。行こうよー。」
「嫌。」
スマホから視線を外さず再度断られていたのですが、「なんで行かへんの~?」と聞いては無視されていました。
私は心の中で夫に(しつこいねん。)と突っ込みつつ、もしかして次女の最近のこの態度は反抗期かも・・・と思い始めたのです。
今日、私が仕事を終えて帰ると、玄関にサンダルが二足出ていました。
ひとつは長女のもの。もうひとつは次女のもの。
リビングのドアを開けて入ると、二人が仲良くお菓子を食べていました。
「どこか行ってきたん?」
私が聞くと、次女が
「本屋さん。お姉ちゃんについて行ってきた。」
長女が欲しい雑誌があったので本好きな次女を誘って連れ出してくれたようでした。
リビングに外出用のバッグが散らかっていたので「また片づけときよ~。」というと、
「夕方、お父さんと一緒にアイスクリーム買いに行くから(そのまま置いておく)。」
と次女が言うので、一瞬私は「え?」となりました。
長女が「私も一緒に行ってくる。」と言ってくれたので、長女のおかげで気持ちが変わったんだな、と少し安心しました。
よかったね、夫よ。
こんなふうに長女のおかげで次女はショッピングなどに連れ出してもらって楽しそうにしているのです。
私にとっても長女は心強いありがたい存在です・・・本当に感謝しかない。
そのうち夫が帰ってきて、娘たち二人が一緒に行ってくれるとあって仕事の疲れもあるはずなのに嬉しそうに出かけて行きました。
リビングには珍しく長男と私が二人きり。
長男に
「最近、次女ちゃん、反抗期やんな?」
と聞くと
「わかるで。いつも機嫌悪いけど最近特にやな。」
と、長男も次女の異変を感じていたらしいのです。
私は
「最近な、お父さんがかわいそうで。でもあの人、鈍感なんかなぁ、次女ちゃんが嫌がってるのなんも気づいてないよな?」
「お父さん、嫌われることばっかりしてるやん。次女が嫌がってるのわかってないし、しつこいし!」
「そうやんなぁ。」
二人で顔を見合わせ笑いました。
「でも長男くんも長女ちゃんも反抗期あったけどお父さんには優しくしてくれていたよね。」
「俺、反抗期でも、これ言ったらあかんなぁとかいろいろ考えてしまって反抗しきれんかったわ。」
実際、長男は本質的に優しい人なので反抗期中も相手のことを考えすぎていたようです。
「お母さん、気付いてたわ。気を使ってるんかなぁって。ごめんね。」
「そんなことないで。」と言って長男は笑ってくれたけれど、私自身も自分の親に気を使って反抗期中も自分の気持ちをどうにか消化しながら過ごしていたことを思い出し、長男に対してすこし申し訳ないような気持ちになりました。
長男とゆっくり話していると彼の持つ柔らかな雰囲気で癒されたせいか
「もうすぐ次女ちゃん、学校始まるけど、やっぱり行かへんのかなぁ・・・」
と思わずぽろりと長男にこぼしてしまいました。
長男は「ええんちゃう、行かんでも。」とさらりと言ったのです。
私はここのところ一人でかかえて苦しくなっていたことが、長男にそう言ってもらえたことでふっと気持ちが楽になりました。
「そやね、なるようになるか。」
ふたりでうなずきながら笑いました。
そうしているうちに、アイスクリームと晩御飯にピザハットまで買って三人が帰ってきました。
晩御飯を作らずに済むなんてかなり嬉しいことですが、夫は娘たちにどれだけ甘いんだ。きっと二人にせがまれたんだろうな。
そしてテーブルにピザを広げ、かじりつきながら夫が次女に言いました。
「お父さんな、週末に次女ちゃんを○○大学のオープンキャンパスに連れて行ってあげようと思って申し込んであったんやけど、また緊急事態宣言も出た地域だしコロナが心配だからキャンセルしたよ。」
と次女に伝えると、次女は意外と楽しみにしていたのか急に不機嫌になりまたふてぶてしい顔をしました。
夫は「また連れっててあげるから。」
と言ったものの次女の態度を見てこころなしか少し寂しそうで気の毒になりました。
そこは時期的に仕方ないのだから許してあげてね、次女よ。
そして少しだけお父さんに優しくしてあげて(笑)
だけどまぁ次女は家族に遠慮なく、不機嫌なときはふてぶてしい顔をし、低い声で「嫌。」「しらん。」「なんで?」の三言と、あとは無視という態度をとるのですが、家族といるのが嫌ではないらしく、ずっと誰かがいるリビングで過ごしています。
あと一週間で新学期が始まるのですが、彼女の心のままに、ふてぶてしい態度もひっくるめて家族で見守っていこうと思いました。